緑の風と小さな光 第1部
…エルグ達はどこまで逃げただろう?
「ピアリ、すまないが頼みたい事がある。」
「うん。何かしら?」
「エルグ達を呼び戻して欲しい。」
セレは今のうちにジンをこれからどうするかを話し合いたかった。
自分で行きたいのだがベッドから起き上がる事すらできない。
掛布から出ている部分しか見えないが、皮膚は赤黒く焼けただれて所々が水ぶくれになっていた。
きっと顔もひどいもんだろう。
「いいけど、彼等が何処にいるかわからないわ。」
「君のペンダントが教えてくれる。」
「…これが?」
「チェーンを持って、ぶら下げて。」
「こう?」
ピアリは言われた通りに、ペンダントを首から外してチェーンを持った。
「そう。そのまま。」
セレが短い呪文を唱えると、ペンダントトップがクルッと動いて、ある方向を向いて止まった。
「北だな。」
「すごい…」
「そのペンダントが向いた方向に行けば必ずエルグ達に会える。」
「わかったわ。」
出かけようとするピアリをルーチェが止めた。
「ピアリはここに居てあげた方がいいわ。私が行く。」
そう言って、ピアリからペンダントを借りて足早に外に出て行った。
「ピアリ、すまないが頼みたい事がある。」
「うん。何かしら?」
「エルグ達を呼び戻して欲しい。」
セレは今のうちにジンをこれからどうするかを話し合いたかった。
自分で行きたいのだがベッドから起き上がる事すらできない。
掛布から出ている部分しか見えないが、皮膚は赤黒く焼けただれて所々が水ぶくれになっていた。
きっと顔もひどいもんだろう。
「いいけど、彼等が何処にいるかわからないわ。」
「君のペンダントが教えてくれる。」
「…これが?」
「チェーンを持って、ぶら下げて。」
「こう?」
ピアリは言われた通りに、ペンダントを首から外してチェーンを持った。
「そう。そのまま。」
セレが短い呪文を唱えると、ペンダントトップがクルッと動いて、ある方向を向いて止まった。
「北だな。」
「すごい…」
「そのペンダントが向いた方向に行けば必ずエルグ達に会える。」
「わかったわ。」
出かけようとするピアリをルーチェが止めた。
「ピアリはここに居てあげた方がいいわ。私が行く。」
そう言って、ピアリからペンダントを借りて足早に外に出て行った。