緑の風と小さな光 第1部
「早く飛び降りるんだ!受け止めるから。」
セレはピアリに両腕を差し出した。
ピアリは高さに恐怖した。
「大丈夫だから!さあ!」
ピアリが躊躇している間に、セレに泥人形の群れが迫って来る。それでもセレは真っ直ぐに両腕をこちらに向かって伸ばしている。
「えいっ!」
思い切って飛び降りた。
セレがしっかりと包み込むように抱きとめた。
セレはローエンにも手を伸ばした。その手を頼りにローエンも飛び降りた。
その間にも泥人形はどんどん数が増えてゆく。
剣で切ればすぐに崩れるが、次から次へと地面から湧き出て来る。
「魔法を使って下さい。」
ローエンがセレに言った。
「俺が?」
魔法を使っていたという事実は覚えている。
…だが、感覚が思い出せなくなっていた。
「このままでは、こちらが疲れて動けなくなるだけです。あなたは元々優れた魔法使いだ。大丈夫。呪文は私が教えます。」
「…わかった。」
やってみるしかない、とセレは思った。
セレはピアリに両腕を差し出した。
ピアリは高さに恐怖した。
「大丈夫だから!さあ!」
ピアリが躊躇している間に、セレに泥人形の群れが迫って来る。それでもセレは真っ直ぐに両腕をこちらに向かって伸ばしている。
「えいっ!」
思い切って飛び降りた。
セレがしっかりと包み込むように抱きとめた。
セレはローエンにも手を伸ばした。その手を頼りにローエンも飛び降りた。
その間にも泥人形はどんどん数が増えてゆく。
剣で切ればすぐに崩れるが、次から次へと地面から湧き出て来る。
「魔法を使って下さい。」
ローエンがセレに言った。
「俺が?」
魔法を使っていたという事実は覚えている。
…だが、感覚が思い出せなくなっていた。
「このままでは、こちらが疲れて動けなくなるだけです。あなたは元々優れた魔法使いだ。大丈夫。呪文は私が教えます。」
「…わかった。」
やってみるしかない、とセレは思った。