緑の風と小さな光 第1部
「ルーチェ、どう…」
と言いかけた所で、エルグに口を塞がれて抑えられた。
「しっ!静かに!」
エルグはジンとルーチェを指差した。
窓の外の2人を見て、ラドニーは、今、何が起こっているかを悟った。
半分竜の姿のジンに愛の告白を受ける娘、という衝撃的な場面…。
しかし成り行きを見守るしかなかった。
「竜は人間の何倍も長生きなんでしょう?私はあなたと違ってどんどん歳を取っていくわ。
あなたよりもずっと早くお婆さんになって、あなたよりもずっと早く死んでしまう。
…それでもいいの?」
「良くはない…。でも受け容れるよ。君の死も。全て。」
「……」
「何年、一緒にいられるかなんて僕にもわからない。
でも、例えば1年だとしても365日も一緒にいられるんだよ。僕はそれでいいんだ。…君は?」
「私は…」
エルグ達は、固唾を飲んでルーチェの次の言葉を待った。
「いつの間にか、あなたを頼りにしていたわ…。嬉しい事も悩んでいる事も全部あなたに話した。
お父さんとお祖父ちゃんの事も…。
あなたと離れてしまったら、頼りにできる人がいなくなってしまうわ。」
「ルーチェ、じゃあ…」
と言いかけた所で、エルグに口を塞がれて抑えられた。
「しっ!静かに!」
エルグはジンとルーチェを指差した。
窓の外の2人を見て、ラドニーは、今、何が起こっているかを悟った。
半分竜の姿のジンに愛の告白を受ける娘、という衝撃的な場面…。
しかし成り行きを見守るしかなかった。
「竜は人間の何倍も長生きなんでしょう?私はあなたと違ってどんどん歳を取っていくわ。
あなたよりもずっと早くお婆さんになって、あなたよりもずっと早く死んでしまう。
…それでもいいの?」
「良くはない…。でも受け容れるよ。君の死も。全て。」
「……」
「何年、一緒にいられるかなんて僕にもわからない。
でも、例えば1年だとしても365日も一緒にいられるんだよ。僕はそれでいいんだ。…君は?」
「私は…」
エルグ達は、固唾を飲んでルーチェの次の言葉を待った。
「いつの間にか、あなたを頼りにしていたわ…。嬉しい事も悩んでいる事も全部あなたに話した。
お父さんとお祖父ちゃんの事も…。
あなたと離れてしまったら、頼りにできる人がいなくなってしまうわ。」
「ルーチェ、じゃあ…」