緑の風と小さな光 第1部
しかし、まだ思うようにに歩けない。
「頼む、連れて行ってくれ。」
エルグにお願いした。
「仕方ないな…」
エルグがおぶってくれた。
ピアリとルルグも、もちろんついて行った。
竜が見られただけでも嬉しかったが、『脱皮』とは、もう感激の域に達していた。
セレ達が着いた時には、ジンの脱皮は半分位まで進んでいた。
ランプの灯りだけなので、良くは見えないが、上半身は今までとは違う色の鱗でおおわれていた。おそらく金色だ。
「すごいな…」
男達はそればかりだったが、ピアリとルーチェは
「痛くない?」
そちらの方が気になった。
「ほんの少し。気になる程じゃないよ。」
とジンが言った。
それなら安心して見ていられる。
ジンはゆっくりと皮を脱いでいく。
「ジン、頑張って。」
ルルグが応援の声をかけた。
順調に脱皮は進んだ。
そして最後、ジンはルーチェに、尻尾の先をそっと引っ張ってくれ、と頼んだ。
スルリと抜けた。
「おおっ!」
「成獣だな。おめでとう!」
「綺麗だわ!」
祝福と賛嘆の言葉にジンは少し照れくさそうだった。
出来立ての鱗は、まだ少し柔らかかった。
「頼む、連れて行ってくれ。」
エルグにお願いした。
「仕方ないな…」
エルグがおぶってくれた。
ピアリとルルグも、もちろんついて行った。
竜が見られただけでも嬉しかったが、『脱皮』とは、もう感激の域に達していた。
セレ達が着いた時には、ジンの脱皮は半分位まで進んでいた。
ランプの灯りだけなので、良くは見えないが、上半身は今までとは違う色の鱗でおおわれていた。おそらく金色だ。
「すごいな…」
男達はそればかりだったが、ピアリとルーチェは
「痛くない?」
そちらの方が気になった。
「ほんの少し。気になる程じゃないよ。」
とジンが言った。
それなら安心して見ていられる。
ジンはゆっくりと皮を脱いでいく。
「ジン、頑張って。」
ルルグが応援の声をかけた。
順調に脱皮は進んだ。
そして最後、ジンはルーチェに、尻尾の先をそっと引っ張ってくれ、と頼んだ。
スルリと抜けた。
「おおっ!」
「成獣だな。おめでとう!」
「綺麗だわ!」
祝福と賛嘆の言葉にジンは少し照れくさそうだった。
出来立ての鱗は、まだ少し柔らかかった。