緑の風と小さな光 第1部
セレの目覚めを感じてはいたが、実際に自分の目で見るまでは半信半疑だった。
驚嘆の目でセレの全身をくまなく眺めてから、うなる様に言った。
「…全く変わりない…すごい…」
そう言われても、何がすごいのかセレにはわからなかった。
「あなたには話す事がいっぱいあるんです。狭苦しい所ですが、どうぞ。」
ローエンはセレを小屋に招き入れた。
質素な木製のテーブルが1卓、椅子が4脚、隅にベッドが2台。
奥の方は台所になっていて、薪《まき》ストーブ兼用のコンロには鍋が乗っており、何かを煮ているらしくコトコトと音を立てていた。
もう一つの部屋はドアが開けっ放しになっていて、そこから見える光景は化学実験室の様だった。
この小屋にはそれ以外には何も無かった。
「こんな椅子しかありませんが、どうぞお好きな所に座って下さい。」
ローエンに勧められ、セレは戸口に近い椅子を選んだ。
ローエンはその向い側に腰を降ろした。
驚嘆の目でセレの全身をくまなく眺めてから、うなる様に言った。
「…全く変わりない…すごい…」
そう言われても、何がすごいのかセレにはわからなかった。
「あなたには話す事がいっぱいあるんです。狭苦しい所ですが、どうぞ。」
ローエンはセレを小屋に招き入れた。
質素な木製のテーブルが1卓、椅子が4脚、隅にベッドが2台。
奥の方は台所になっていて、薪《まき》ストーブ兼用のコンロには鍋が乗っており、何かを煮ているらしくコトコトと音を立てていた。
もう一つの部屋はドアが開けっ放しになっていて、そこから見える光景は化学実験室の様だった。
この小屋にはそれ以外には何も無かった。
「こんな椅子しかありませんが、どうぞお好きな所に座って下さい。」
ローエンに勧められ、セレは戸口に近い椅子を選んだ。
ローエンはその向い側に腰を降ろした。