緑の風と小さな光 第1部
「また会うことがあったらね。」
「会いに来るわ。」
「私はずっとここに居るわ。私が生きている内なら何時でもどうぞ。」
「ええ。きっと来る。」
ローエンも声をかけた。
「ピアリ、くれぐれも無理はしちゃいけないよ。いつもセレ様の目の届く所に居なさい。」
「はい。気をつけるわ。」
「そろそろ行くとしよう。やはり暗くなる前に森を抜けた方がいい。」
セレは出発を促した。
「そうだね。」
ローエンの口癖だ。しばらくはこの口癖も聞く事は無い。
ちょっとだけ寂しいな、とピアリは思ったが、旅への憧れは変わらなかった。
シエナはピアリに髪飾りを贈った。マクラメになっていてオパールが散りばめてある。
「綺麗だわ。ありがとう。行ってきます。」
ピアリは元気な声で言った。
ローエンは重ね重ねセレにピアリの事を頼んだ。
セレはローエンに
「あなたの代わりにピアリを守る事を約束します。」
と言った。そして姿勢を正して
「シエナもローエンも元気で。」
と挨拶をした。
セレが改まると威厳が感じられる。やはり王族だ。
「行こう。」
セレとピアリが出発したのは正午の少し前だった。
「会いに来るわ。」
「私はずっとここに居るわ。私が生きている内なら何時でもどうぞ。」
「ええ。きっと来る。」
ローエンも声をかけた。
「ピアリ、くれぐれも無理はしちゃいけないよ。いつもセレ様の目の届く所に居なさい。」
「はい。気をつけるわ。」
「そろそろ行くとしよう。やはり暗くなる前に森を抜けた方がいい。」
セレは出発を促した。
「そうだね。」
ローエンの口癖だ。しばらくはこの口癖も聞く事は無い。
ちょっとだけ寂しいな、とピアリは思ったが、旅への憧れは変わらなかった。
シエナはピアリに髪飾りを贈った。マクラメになっていてオパールが散りばめてある。
「綺麗だわ。ありがとう。行ってきます。」
ピアリは元気な声で言った。
ローエンは重ね重ねセレにピアリの事を頼んだ。
セレはローエンに
「あなたの代わりにピアリを守る事を約束します。」
と言った。そして姿勢を正して
「シエナもローエンも元気で。」
と挨拶をした。
セレが改まると威厳が感じられる。やはり王族だ。
「行こう。」
セレとピアリが出発したのは正午の少し前だった。