異国の王子様
狼の求愛
「ただいまぁー。」
時刻は10時。
あ、もちろん夜のね!
家に帰り着いたあたしは、
倒れこむように部屋のベットに寝転んだ。
「みいちゃーん?
帰ってきたのー?」
お母さんの声がするけど返答する気にもなれない。
そのくらい今日…というかこの三十分間で
おきたことは衝撃過ぎた。
キャパオーバーってやつだ。
このまま寝てしまおうと思って
ぎゅっと目をつぶる。
ーーー。
『俺は、お前が好きだ。』
思い出さない思い出さない。
『俺の女になれ。』
忘れろ忘れろ!!
『好きになるのに、時間なんか必要か?』
「なんで頭から離れないのぉぉぉ!?」