異国の王子様
伊藤瑞貴(イトウ ミズキ)
高校二年生で野球部マネージャー所属。
季節は7月で、甲子園予選が終わり
少し落ち着いてきた時期に入ったものの
県内で5本の指に入る野球の強豪校のため
やっぱり練習は多い。
「とりあえず、春の選抜に向けて
また頑張らなきゃね!」
誰もいない車両で一人気合を入れ
電車を降りた。
甲子園に行きたいと親に言い、
家が遠いと反対されたが説得し続け
さらに入学してからも
マネージャー志望がおおく
争い勝ち取り、やっとの思いで
得ることができた野球部マネージャーの座。
この時のあたしにとって
野球部のマネージャーは全てだった。