異国の王子様
え、今こいつ、俺の好きな色は赤だ。
みたいな勢いだったよね!?え!?
驚いて開いた口がふさがらないどころか
目まで閉じれないよ。
「え、いやあの、え?」
テンパるあたしに
「何だ、聞こえなかったのか?」
真顔で返してくる力也くん。
えええええええええ!?
と思って晶くんの方を見れば、
「…………………。」
何あの満面の笑み!こわ!
「うへ!?」
そのまま引き寄せられるからだ。
もちろん引き寄せられた先は
すこしスパイシーな香りがする狼の腕の中。
「俺の女になれ。」
そのまま耳元で囁かれる。
甘美な声。
ゾクリとした。心が鷲掴みされたきがした。
何!?何!?なんの罰!?