異国の王子様
とわいえその時はこんなコトになるなんて
一ミリも思ってなかったあたしは
警戒しつつも
路地の中に入ろうとした。
そう、入ろうとしたが入れなかったのだ。
「うぎゃっ。」
ーーーズドン
路地の入り口で
何かに引っかかり、おまけに携帯を手に
持っていたあたしは顔からズッコケた。
「…………………。」
絶対おでこ擦りむいたぁぁぁ
なんて涙目になりながらコケる原因になった
物体を見た瞬間
思い切り血の気が引いた。