あなたに触れたくて...


蓮side


俺たちは立ち尽くすしかなかった。


やっと見つけて、触れられるとおもったのに...


結愛が俺たちに向けた笑顔は、他人に向けるような作りに作った笑顔だった



「本当に結愛じゃ、ないのかな...?」

「はっきり、人違いって言ってたしな」

「はぁー、せっかく会えたと思ったのになぁー...」


こいつら何言ってんだよ。
結愛に決まってるだろ...


「あれは、絶対結愛だ。」

「「えっ??? 」」


「腕についてた、赤いバラのブレスレット。」


「あ、それって蓮が...」


「あぁ、俺があげたブレスレットだった。」

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