あなたに触れたくて...


「る、類??」


「俺も逃げずに向き合うよ。」

「え??」


類は、私からそっと離れてた。

そして、


「美桜、好きだ。」


え…え??
類が私のことがす、好き??

いや、友達の意味かもしれないよね。

そうだ、そうだっ

「と、友達としてだよね??
わ、私も類のこと好きだよ??」


「違う。友達じゃない、1人の女として美桜が好き。」


「……」

「こんな時に言ってごめんな。
でも、本気だから。」



「い、いきなり言われても、な、な、
なんて言えばいいかわ、分かんないっていうか、えっと、そ、その..」


「ふっ。今じゃなくていいから。決まったら教えて??」

「う、うん…」


「よし、じゃ帰るか。」

類は私の頭をポンっと叩いて、歩き始めた。


< 130 / 175 >

この作品をシェア

pagetop