あなたに触れたくて...
「……」
私は、下を向いて黙るしかなかった。
「でも、結愛が決断が硬いことは知ってるから。
これ、飛行機の時間。
結愛の気が変わったら、この時間に会いに来てよ。
変わらなかったら、来ない。
そうしよう??」
「えっ、でも…
どっちにしてもお見送りはしたい…」
「結愛の顔を見てしまったら、諦めれなくなる。
だから、お願い。」
蓮の真剣な顔をみると、断れるはずがなかった。
「分かった…」
「そんな顔すんなってっ!!!
どっちにしても、会いには来るから。」
蓮は私の髪をガシガシっとなでた。
「じゃ、結愛。またな??」
「うん。また。」
蓮は帰っていった。