あなたに触れたくて...

「おじさんっ!! お願いしますっ」

「おっ!! 空港だよな??」

「はいっ!!!」


あれ??
類が乗ってこない。

私は、車の窓を開けた。

「類??? 早く乗ってっ!!」


「俺は行かないよ。」

「え…っ???」


「もう、美桜1人でも大丈夫だろ??」

そっか。

ここからは、私1人の問題だもんね。


「類。本当にありがとうっ」

「何言ってんだよっ!!! 美桜は、俺の大事な親友だからなっ

行って、蓮くんに自分の気持ち伝えて来い。」


「うんっ」


「早く出ないと間に合わないぞっ」

よし、行こう。

「おじさん、出してください。

行ってくる。」


「あぁ。美桜、幸せになれ。」

類がそう言うと、車が出発した。

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