慰めのその後に
どうでもいいはずの尚之。
そんな尚之に対して未練なんて1ミリもない!
それを口にする事も心で思う事も出来るけど、テラスに逃げた私の身体はそう思ってないのかな。
身体は正直だと言う。
頭と心と身体は別物、だったら身体だけ尚之に未練があるというわけ?
それでも尚之に抱かれたいとは思わないのに??
……分からない。
尚之とリリアを見たくなくてテラスに逃げた=未練がある。
それが正しいのか違うのかすら分からない。
「呑まねぇの?」
「へ…、あぁっ、呑むよ」
いつの間に来たんだろう。
考えてたから全く気が付かなかった…
そんな私を何か言いたげにまじまじと和哉は見てきたけど私は気付かないフリをしてグラスに口をつける。