慰めのその後に
今はどれだけ考えても答えはきっと出ない。
アルコールの所為でうまく頭が回転しないだけだと自分を言い聞かせる。
「何かない?面白い話」
「ねぇ」
「即答!?普通生活してればネタに出来るような事が一つや二つ」
「ならお前が言えば。一つや二つあるんだろ?」
そうきたか…
うーんと頭をフル回転させ話に出来るネタを思い出してみても、その時笑えた事でも今思い出したらちっとも笑えない話ばかりが頭に浮かぶ。
「ない」
「そういうもん、だ」
そう言ってまた和哉は煙草を銜えた。
和哉って居酒屋に入って既に煙草一箱は空にしてる気がする。
あんな不味く苦く噎せるようなものをよく美味しそうに連続で吸えるよね…