慰めのその後に
「……ありがとう」
そんな和哉の背中に小さく言うとスーツの上着を着る。
キツすぎる煙草の香り。
でも…、それが安心させる。
「安心…?」
自分で思っていながらその気持ちに違和感を覚え頭を振ってもう先にいる和哉を追いかけた。
――――――――………
―――――……
――…
「もう?」
「呑みてぇから」
酒屋を出てすぐに袋から500のビールを取りだし器用にも片手でプシュッとプルトップを開ける和哉。
居酒屋でも散々呑んで、私の家に行っても呑むと言うのに…
「和哉は相変わらずだね」
「お前も呑め」
「家に着いてから呑む」
「今呑めよ」