慰めのその後に



「壊したいくせに壊せねぇで、自分を下手に」

「やめて、って」

「未練あるくせにないと思い込んで」

「やめてってば!」





からからの私の声がダイニングキッチンに響く。





「な…、んで、言うわけ」





今にも崩れ落ちそうな身体。


そんな身体で立っていられるのは和哉の腕が私を支えているからで、その腕がなかったら今ごろ私はしゃがみこんでいる。


震える唇をまた開く。





「だいっきらい…、和哉なんて嫌い嫌い嫌い嫌い嫌いきら…っ」





全て見透かす和哉なんて…





「なぁ、泣けよ」

「泣かない!」

「泣けよ!」





次ははっきりとした和哉の声がダイニングキッチンによく響く。



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