慰めのその後に
04
あれからもうどれくらい時間が経ったんだろう?
漸く落ち着く事ができた私はゆっくりと埋めていた顔を上にあげた。
「すげぇ顔」
私の顔を見るなり顔を歪めた和哉だったけど、すぐにハハッと笑い私の頭を撫でた。
「今から呑むでしょ」
胸貸してくれてありがとうではなくて、日本酒と言ってしまう私は本当に素直ではなくて。
びっしょり私の涙で濡れた和哉のワイシャツを見て罪悪感がうまれる。
「ああ」
「今から準備する。ソファーで座って待ってて」
そう言い和哉の腕から抜け出そうとする私を引き留めるかのように――
「さっきの質問の答えだけど」
口を開いた。