☃桜舞う頃 夢見頃☃


「それ、いつよ?」

ユウヤが顎でプリントをさす。


「できれば来週にはもらいたい。呼べるか?」


「来るかどうかはわからないけれど
とりあえず連絡を取るだけならば」


「ありがとう、花筐」


「それで…私達、同意書とれるまで、寮を出なければならないんですか…?」


不安そうなその問いに


「六道、その辺りは心配しなくてもいい。寮生はお前達だけだから、今まで通りで問題ない」


と宮本が力強く答える。


「あくまで学校側で必要な手続きってだけだ」



それをきいて、6人の空気が和んだ。



「ならまぁいいか。来るのか知らないけど」

「じゃあ、先生、また明日ね」

「おぅ、連絡ついたら知らせてくれ」

「はいはーい」


< 13 / 38 >

この作品をシェア

pagetop