☃桜舞う頃 夢見頃☃
ぴしゃっぱしゃっ
湯船のお湯がたてる音だけが鳴り響く。
「まぁ、それは…また、後で。
ユウヤ達がいる時に話そう」
心配そうに見上げてくる はな の頭を撫でて
渢香が提案する。
「そだね…よっし!ウチも入るぞぅ!」
美弥渼は突然立ち上がると湯船に足をかけた。
「まって!まって!ミヤ!流してきて!」
「泡ーあわがーミヤちゃんんんん」
流していなかった美弥渼の髪で、
湯が真っ白に染まったのだった。