☃桜舞う頃 夢見頃☃



「おじさんなら…いるんだけど…
保護者じゃないからだめだよね」



美弥渼が呟く。




「おじさんとは仲いいのか?」




復活した裕灼が渢香から少し距離をとりながら
美弥渼を覗き込む。




「可愛がってもらってた、と、思う」




整えられた眉を寄せて考え込む美弥渼。




「そしたら、先生にきいてみたらどうかな…」




はな が控えめに発言した。




「そうだな。ウサギが良いって言ったら
そのおじさんに連絡してみようぜ?」




和匡は、ぽんっと美弥渼の肩を叩いた。




「そうする」





少し陰りのある笑顔を見せて美弥渼がうなずく。




「そうなると…後はお前らのところだけだな」




裕灼と渢香に4つの視線が集まる。




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