☃桜舞う頃 夢見頃☃



「とりあえず連絡だけはして、
ウサギに相談するか」


沈黙を破ったのは裕灼。



ぽんっと渢香の頭に手を置いて



「ん?」



同意を求める。




「わかった」




渢香が静かに頷くと




「さーー!寝よ寝よ?」




美弥渼が大きく伸びをした。




「明日は恒例の新学期イベントなんだからさ!」




「あ、そうじゃん」



「忘れてた」





和んだ空気にほっとして
和匡と はな も笑顔になる。





「美弥渼には負けるなぁ」





渢香は笑んでため息をつくと





「じゃー解散!」




ちょっと戯けて指示を出す。




「「了解!」」




なんてそれに乗って返事をすると
各々の部屋に引き上げていくのだった。





< 37 / 38 >

この作品をシェア

pagetop