2番目の彼女
手を繋いだのもつかのますぐに下駄箱についてしまった
「っ!あ…」
私の発した声とともに話される右手
「紗綾!」
壁に寄りかかりながら座っている紗綾先輩がこっちをみた
「慄杜ーーっ!遅いよ待ちくたびれちゃった」
紗綾先輩はそう一言いうと、私をみて悲しそうな顔をした
「紗綾、お前用事あったんじゃないのかよ?」
「あったよー!でも終わったから帰ろうとしたら慄杜の靴あったから一緒に帰れるかなーって思って」
その言葉に私は、ハッとする
そっか、私なに自惚れてるんだろ
あたりまえだよ私なんかが一緒に帰ろうなんて