2番目の彼女

彼にとって、私の第一印象は最悪だっただろう

「はい、ここのつきあたりの扉が体育館につながってるから。」

「ありがとうございました!あ、あの入学式でないんですか?」

確か入学式は在校生も出席するはずなんだけどな…

「うーん、入学式は見たくないものが嫌でも見えちゃうんだ」

「えっ」

「あはは そんな驚いた顔しないで
ただ、入学式はつまらないだけだから。
それじゃ、美麗ちゃんまたいつか」

「…はい」


手を振りながら歩く彼の背中はとても悲しそうで辛そうだった

たぶん私はきっとこの時から彼に惹かれていた
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