絶対に好きじゃナイ!
period1:小猫の束縛
わたしのはじめてのキスは、目を閉じる隙もなく奪われた。
相手はわたしの勤める会社の社長。
はじめて手を繋いだ男性、はじめて部屋に入れてもらった男性。
ファースト・キスに続いてわたしの"はじめて"はなし崩し的に次々と奪われていく。
それから、"はじめて恋をした男性"という女の子にとってすごく重要なポジションまで奪っていった。
(これはわたしの意思でもあるところがちょっと悔しい)
そして、遂にこの"はじめて"までーー
「顔、隠すなよ」
社長の部屋のベッドの上。
優しく支配されたわたしは、もうすっかり茹で上がってる。
「む、り……!」
世の恋人たちはこんなに恥ずかしいことを平気でやってるの!?
身体中をなでられて服を剥がれるだけでも気絶しそうなほど恥ずかしかったのに。