絶対に好きじゃナイ!
「お前のことは、他の男には触らせたくねえんだよ」
そうやって囁きながら、社長の身体の下でベッドに縫い付けられたわたしに次々とキスを落としていく。
「こ、虎鉄……」
「今日は加減してやれねえからな」
そんなこと言いながら、わたしの身体を滑る手は優しく、社長じゃないの男の人の記憶をかき消していくみたい。
「息が止まるほど夢中にさせてやる。手出しは禁止だ。お仕置きだと思って甘んじて受けろ」
だけど社長は、全然わかってない。
そんなことしなくたって、もう十分。
息の仕方も忘れるくらいに、わたしは社長しか見えてないってこと。
社長の手がわたしの意地っ張りを少しずつ剥がしていく。
服を脱がされる度に無防備になっていくわたしは、押さえつけられた手がもどかしくて火照った瞳で社長を見上げた。
「んっ……、手、離してください」
「ダメだ」
「お願い。ぎゅってしたい」
「……お前、卑怯だぞ」
ぶすっとむくれた社長は、そう言いつつやっぱりわたしのお願いを聞いてくれる。