絶対に好きじゃナイ!

それでもわたしは、頬を膨らませながら言っちゃうの。



「……わたしも」




ああもう、ヤバい。
違うの、こんなはずじゃなかったのに。

だってわたし、社長のことなんて。


「絶対に好きじゃナイ!」って、そう言い聞かせてたはずなのに。



意地っ張りなわたしをどろどろに溶かして、ついには心までふにゃふにゃにされてしまったんだねーー









これはわたしと社長の恋愛闘争における、ほんの1コマの出来事。

日々繰り広げられる、激しくも甘いわたしたちの恋愛闘争。


この心臓が止まるまで、社長を好きな気持ちも止まらないと約束できる。

だから、そう。

この心臓が止まるまで、ふたりの恋愛闘争はずっと続いていくって、わたしはそう信じてるよ。





この手が繋がれている限り、決着はまだまだお預けですーー





period7:薬指に約束

(決着なんて、いつまで待ってもつけてやらねえよ)
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