私は君に二度恋をする

（爽優サイド）

私は殴る音らしきものが
聞こえたとたんに目を閉じた。

...ヤバイ。新堂やられた？

私は恐る恐る目を開けた。

えっ！？
新堂が勝ってる！？

相手の不良は
もうボコボコだ。体力が無さそう...。

『新堂裕也様に上から目線の態度
とってすいませんでしたって
言ってみろ。言ったら許してやる。』

新堂が不良の胸ぐらを掴んで言った

...新堂ってSなの？

『新堂裕也様...に...上から目線の...
態度...とってすいませんでした...』

『あ？ 聞こえねぇよ？』

『すっすいませんでした〜！！』

不良は
全速力で逃げていった。

『新堂 大丈夫？』

『新川こそ大丈夫か？

...だから家まで迎えに行くって
言ったのに...』

『別に あんなの平気だし』

『じゃあ 俺が来てなかったら
どーなってた？』

『うっ...そっそれは...』

『ありがとうは？』

『あっありがと...』

『ん。よくできた。』

頭をポンポンと撫でてくれた。

不覚にも
ドキドキした。

『で？鍵は？』