私は君に二度恋をする
『今どこ?』

『なんで?』

『鍵、届けに行くから』

『いいよ。俺が取りに行く。』

『あんた 歩きでしょ?』

『そーだけど』

『私は自転車だし
そっちの方が早いでしょ?』

『あのな? お前 女だぞ?
帰る時 1人だぞ? なんかあっても
責任取れねぇし。』

『あはははっ!
私を襲うバカがどこにいるのよ?』

『うるせぇ。
バカはそこらじゅうにいる。
で? 今どこ? 迎えに行く。』

『は? いいわよ。そんなの。
私 今 家だし。』

『だから、家どこ?』

『マジで来んの!?』

『当たり前だろ?』

『ゴメン。ありがと。
駅のすぐそばの桜丘公園って分かる?』

『うん。分かる。』

『そこまで 私行くから 来て。』

『来てくれんの? ありがと。』

『どーいたしまして。』
< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop