ショコラノアール~運命の恋~

苦しいのだろう。

威嚇するように暴れるので、

手を伸ばすけれど、

怖くて触れない。


「ぎゃあぎゃあぎゃあっ」

悲鳴のように聞こえる。


少し静かになってきて、

意を決する。

「外してあげるから大人しくしててよ……」

そっと……


「ぐぎゃっ」

「いたっ」

鋭いくちばしが私の指をはじく


威嚇してまた暴れ始める、


「触るなってこと?」

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