ショコラノアール~運命の恋~
これは恋なのだろう。

会って間もないっていうのに、

こんなに会いたくてこんなに苦しい。


心臓だってドキドキする。


こんな気持ち本当に初めてかもしれない。


ほら、名前を呼ぶのもこんなにドキドキする。


「宮君……」


「はい?」


「私ね、宮君実はね……」


そんなまっすぐ見つめられるとドキドキする。

「あのね!」


ブロロロッ


プシューっ


目の前に大きな車体が止まりガヤガヤと人が下りてきた。

何でこんな時にバスが来るのよ。

って、ここバス停なんだから

当然なんだけど、ここがバス停だったって、

さっきまで忘れてた気がする。


「……」


「……」


こんな風に邪魔が入るって、

告白は待てってことなのかな?


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