ショコラノアール~運命の恋~
一方的にしゃべりまくって
行ってしまった。
「なんすかあれ?
なんすか?
自慢すか?
じまん?」
「幸せなんだろ?
みんなそんな感じだよね。
彼女ができれば足が遠のく。
ここはそんな場所だから。
のむさんも、
幸せでいっぱいなんだね
宮君もあれだね、
早く幸せになんなよ。
その、チョコの彼女は忘れてさ。」
「そうは言われても、無理なんすよ、
運命っていうの感じてるんですよ。
空から降ってきた贈り物じゃないかって」
「カラスの落とし物だろ?」
「……だったとしても、
あがきたいんすよ。
一目でいいから、
会いたい。
さえない男のロマンっす」