ショコラノアール~運命の恋~
「河原さん?」
「私、初めての両思いかもしれない」
「両思いって、それってもしかして、
俺のこと?
好きな人って?」
「うん。
そう私の好きな人は、宮君。
まだ会ったばっかりでおかしいって思うでしょ、
だけど、好きなの、気になってしょうがないの」
「ほんとに、今言った俺の言葉聞いてもそう思うの?
こんな俺でもいい?
好きでいてくれるの?」
「うん。」
私たちはお互いに気持ちを打ち明け合って、
暫く笑って見つめあった。
それは長い時間だった。
多分バスが来なかったら永遠に続いたかもしれない。