ショコラノアール~運命の恋~
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「面白いな」

「本当ですか?」


「うん面白いね。

 作ってみるか?」


「はい。休憩時間に作らせてください」

「いや、今だ、

今作ってみろ。

 店のことは心配しなくていいから。

 納得いくもの作ってみろ」

店長はにっと笑って、

スケッチブックで頭をポコンと叩いた


初めてだった。

面白いなはきっとほめてくれたんだよね。

3種のラングドシャークッキー

いつものブラウニーを焼き、

サンドするものを準備する。


「クルミが切れてる。

 アーモンドパウダーは倉庫になかったかな?」


メモに不足材料を書きだして倉庫を確認、

「やっぱないか。買いに出ないと……」

店頭にいる那珂井さんに声をかけようと顔を出すと、

大量注文の焼き菓子のラッピングに、

てんてこまいしているのが目に入り、

「那珂井さんラッピング私やります」

「助かる!お願い」

焼き菓子の詰められた箱にカードを添えて、

包装紙で包みリボンを掛ける。

快気祝と名前を打ち出したカードシールを配置しながら貼りつける。






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