ショコラノアール~運命の恋~
陽君は嫌いだったけど、
私は陽君に救われていたのかもしれない。
「ねえ、嫌われちゃったかなあ。」
「なんの話だよ」
テーブルにドンっと、
インスタントラーメンのどんぶりを2つおいて、いすに座った。
「ラーメン?なにも入ってないし……せめてネギ入れてよ」
「うるさい、黙って食え」
「……ん」
ハフハフしながら、
ラーメンを食べると、じんわり体が暖かくなって、初めて体が冷えていたんだって気づいた。
「おいしい」
「そうだろう?俺の得意料理だし」
自慢そうに言いながら豪快にズッズ-っと一気に
ラーメンをすすった。
「これ料理じゃないし」
「じゃあなんだよ。ちゃんとゆでて、器に盛ってんだぞ。
れっきとした料理だろ?
お前インスタント麺様に謝りやがれ」
「何よインスタント麺様って、ばっかじゃないのぉ~?」
「うっせー、いいから早く食わねえと伸びるぞ」
「あー、うん」
ふふっ
笑いながら再び麺をすすった。
さっきからなんだか優しい陽君、
慰めてくれてるのかな。
「嫌っちゃあいないだろ?」
「え?」
「さっきの話、
お前の彼氏はさ、その程度の奴じゃないだろって話」
「なんだ聞こえてたんじゃない」
「そうやって笑ってろよ。
お前は笑ってるのがいい
久しぶりだ」
「ふんっ?」
麺が終わってスープを口に含んだところだったので、
変な返事しかできな私を、
陽君は鼻で笑って。
「お前、おばさん出てから、
俺の前で笑わなくなったからさ、
俺、きつかった」
「陽ちゃん?」
親指でするりと口元をぬぐわれて、
驚いて目を見開くと、
その親指をぺろりとなめたて笑った。
「な、何?」
「俺、お前が好きだった」
私は陽君に救われていたのかもしれない。
「ねえ、嫌われちゃったかなあ。」
「なんの話だよ」
テーブルにドンっと、
インスタントラーメンのどんぶりを2つおいて、いすに座った。
「ラーメン?なにも入ってないし……せめてネギ入れてよ」
「うるさい、黙って食え」
「……ん」
ハフハフしながら、
ラーメンを食べると、じんわり体が暖かくなって、初めて体が冷えていたんだって気づいた。
「おいしい」
「そうだろう?俺の得意料理だし」
自慢そうに言いながら豪快にズッズ-っと一気に
ラーメンをすすった。
「これ料理じゃないし」
「じゃあなんだよ。ちゃんとゆでて、器に盛ってんだぞ。
れっきとした料理だろ?
お前インスタント麺様に謝りやがれ」
「何よインスタント麺様って、ばっかじゃないのぉ~?」
「うっせー、いいから早く食わねえと伸びるぞ」
「あー、うん」
ふふっ
笑いながら再び麺をすすった。
さっきからなんだか優しい陽君、
慰めてくれてるのかな。
「嫌っちゃあいないだろ?」
「え?」
「さっきの話、
お前の彼氏はさ、その程度の奴じゃないだろって話」
「なんだ聞こえてたんじゃない」
「そうやって笑ってろよ。
お前は笑ってるのがいい
久しぶりだ」
「ふんっ?」
麺が終わってスープを口に含んだところだったので、
変な返事しかできな私を、
陽君は鼻で笑って。
「お前、おばさん出てから、
俺の前で笑わなくなったからさ、
俺、きつかった」
「陽ちゃん?」
親指でするりと口元をぬぐわれて、
驚いて目を見開くと、
その親指をぺろりとなめたて笑った。
「な、何?」
「俺、お前が好きだった」