ショコラノアール~運命の恋~
突然の告白に戸惑う私に、

デコピン


「勘違いすんな、

 『だった』だ、過去形だ。

 小学生のころだ。


 笑うと片方だけエクボできて可愛かった。

 俺いつもお前を笑わせてただろう?」


「そう?だっけ?」

「でも、俺がどんなに頑張っても、お前笑わなくなって、俺を避け始めやがるし、小学生の俺がどんなに挫折感を味わってたかなんて知らないだろ?」

「いじめられた記憶しかないけど?」

「いじめてねーし。
かばってやっただろう?」

「使いっぱしりだったし、奴隷扱いだったと思うけど」

「はあ?いつも側において庇ってやってただろう?まあ、ガキだったからお前を困らせて楽しんでたかもしれないけど。

俺がお前を大切にしてたことぐらいわかれよあほ」


「わかるわけないよ」
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