ショコラノアール~運命の恋~
昨日何度もメール入れてたのに、

何の返信もなかった。


まあ、たわいもないメールだったから、

返信が無くてもおかしくは無いのだけど、

不安でたまらない。


あんな風に帰してしまって、

そのままだなんて、


『どうしたの?』

『私のこと嫌いになっちゃった?』

とか確信をつく言葉はとても、メールにすることはできなかった、



「このままフェイドアウトとかないよね?」


思わずこぼれた言葉。


まさか、

そんなことないよ。


あわてて否定した。


コホン


はっとして振り向くと店長が腕組みをして怒った顔をしていた。


「て、店長」


「しのちゃん、ぼんやりしてないで早くそれお店持ってって、

 終わったらこっち手伝う!」


「は、はいすぐに行きます!」


もうっさっきから私っホントにダメだ。

しっかりしろ。

かごを抱えて走り出した。

「こらっ走らない!」

「すみませーん」

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