ショコラノアール~運命の恋~
「なお君私を待っていてくれたの?」
男の隣で俺に向けられた戸惑いな表情に、
何で俺はこんなとこににいてしまったんだろうと後悔した。
「あ、いや、その、スマフォ失くしちゃって、
この辺にないかなあって、探してるんだよね……」
「スマフォ?!いつから?」
「え?俺?さっき来たんで、……あ、スマフォのこと?」
「そうだよ!ずっと連絡してるのに、
何にも返事なかったし」
「昨日からなんだけど、
その、もしかしたらしのちゃんの部屋になかったかなあ」
「私の?え……なかったと思うけど、夕べも何度もメールしてたし、
あったら判ると思う」
「でもさ、気がつかないことだって……」
食い下がる俺の間に、さっきから彼女と一緒の男が割って入る。
「しつこいな、新手の押しかけオオカミかよ。
ないって言ってるだろ?」
「ちがっ!……」
ガアアアッ
俺の言葉が届かないうちに、
目の前にバスがやってきて止まると扉が開く。
プシュー
「早く乗るよ!」
先に乗り込んだ男が彼女の腕をつかみ引っ張り込む。
「なおくんあのっ……」
何か言いたそうにしたけれど、
ガコッそれを遮るように勢いよく扉が閉まった。
男の隣で俺に向けられた戸惑いな表情に、
何で俺はこんなとこににいてしまったんだろうと後悔した。
「あ、いや、その、スマフォ失くしちゃって、
この辺にないかなあって、探してるんだよね……」
「スマフォ?!いつから?」
「え?俺?さっき来たんで、……あ、スマフォのこと?」
「そうだよ!ずっと連絡してるのに、
何にも返事なかったし」
「昨日からなんだけど、
その、もしかしたらしのちゃんの部屋になかったかなあ」
「私の?え……なかったと思うけど、夕べも何度もメールしてたし、
あったら判ると思う」
「でもさ、気がつかないことだって……」
食い下がる俺の間に、さっきから彼女と一緒の男が割って入る。
「しつこいな、新手の押しかけオオカミかよ。
ないって言ってるだろ?」
「ちがっ!……」
ガアアアッ
俺の言葉が届かないうちに、
目の前にバスがやってきて止まると扉が開く。
プシュー
「早く乗るよ!」
先に乗り込んだ男が彼女の腕をつかみ引っ張り込む。
「なおくんあのっ……」
何か言いたそうにしたけれど、
ガコッそれを遮るように勢いよく扉が閉まった。