ショコラノアール~運命の恋~
なお君はどうしてあそこにいたんだろ?
携帯失くして私と連絡取れなくて、
あそこで待っていてくれたに違いないよね。
なのに、私は陽君と現われて、
戸惑ってしまったの違いない。
そうでなくても、私が過去のこととか話してしまって、
戸惑っているはずなのに、
まさかこれで終わりなんて事には成らないわよね。
携帯がないってことは連絡も取れないじゃない。
はあっ
と大きなため息をつくと、
それが聞えた陽君がぼそりと呟いた。
「だからさ、あいつじゃ役不足なんだよ。
おまえのぜんぶ知ってて受け止められるなんて俺しかいないだろ?」
それを聞いた私はカッとなって、
陽君の後ろ毛を引っ張った。
ふざけたことぬかすな。
「いって~っ」
「ふん」
振り向いた視線が驚愕して私の指先を見つめた。
そこにはさっきまで陽君にくっついて生きていただろう黒い糸状のものが、
数本握られていたから。
「ばっか!はげるだろうが!」
ザマあみろ。
私は無言で黒い笑いを向けてやった。
携帯失くして私と連絡取れなくて、
あそこで待っていてくれたに違いないよね。
なのに、私は陽君と現われて、
戸惑ってしまったの違いない。
そうでなくても、私が過去のこととか話してしまって、
戸惑っているはずなのに、
まさかこれで終わりなんて事には成らないわよね。
携帯がないってことは連絡も取れないじゃない。
はあっ
と大きなため息をつくと、
それが聞えた陽君がぼそりと呟いた。
「だからさ、あいつじゃ役不足なんだよ。
おまえのぜんぶ知ってて受け止められるなんて俺しかいないだろ?」
それを聞いた私はカッとなって、
陽君の後ろ毛を引っ張った。
ふざけたことぬかすな。
「いって~っ」
「ふん」
振り向いた視線が驚愕して私の指先を見つめた。
そこにはさっきまで陽君にくっついて生きていただろう黒い糸状のものが、
数本握られていたから。
「ばっか!はげるだろうが!」
ザマあみろ。
私は無言で黒い笑いを向けてやった。