ショコラノアール~運命の恋~
携帯があるから繋がっているつもりでいたけど、

失くしてしまったら何も繋がれていなかったってことに気がつく。

歩きだそうとするけれど、

動こうとしない足は、まるで切り離されてしまったパーツだ。

恋焦がれて3年

長い間温め続けた彼女への思いはこれでジ.エンドなのか?


体から力が抜けて、がっくりとその場に座り込んだ。

どのくらい時間が経っただろう、

最終バスが行ってしまった後のバス停。

誰一人訪れるはずもなく、

街灯の下踞る俺を誰も気にも止めないだろう。

はずだった……けど


「え?あれ?もしかして
なおくん?」








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