ショコラノアール~運命の恋~
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目の前に広がる白い空間。

ここは?

「コトン……」

音のする方に視線を向ける。

「誰?」


その声に反応してこっちを振り返る人は、


「おお!大丈夫か坊主?」

意外な人だったから、

慌てて飛び起きた。

「お、おとうさん!」

「誰がおとうさんなんだど阿呆!
お前なんかにそんな呼び方されたくはないわ」
と一括された俺はアワアワしながら、
言葉を繕った、
「は、す、すみません。


この間はたくさんのパンをありがとうございました。美味しくいただきました。」

「そうかそうか、俺のパンは絶品だからな。

旨かったか、良かった良かった。

けどな……駄目だぞ、娘はやらんからな!」


豪快に、ガハハと笑いながらに、
最後の一言言うときの眼光は、殺気を孕んでいる。

こええっ~(-_-;)。




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