ショコラノアール~運命の恋~
「あの?俺なんでここに?

ここ、病院ですよね。」


「バス停で、葉月が見つけた時には、

凄い熱で、救急車で運んだ。

肺炎になりかけてたらしいぞ」


「そ、そうだったんですか」

「葉月はお前の命の恩人ってことだな。

感謝しろよ?」


「は、はいっ、お世話になりましたっ!」

「はははは、葉月に絡むやつは、皆気に入らんが、お前のことは嫌いじゃないな。」

そういって背中をバシバシと叩いた。

ヴッ

ゲホゲホッ

俺病人なんだけどな。

「……そ、それは、ど、どうも.

で、あの、どうしてお父さんが?」

「お父さん言うな、気持ち悪い。

 頼まれたんたんだよ葉月に、葉月は今大学行ったからな。」

「お、おじさん……は仕事は?」

「運よく定休日だ」

「な、なるほど。

 すみませんお休みのとこ、お世話になりました。」


礼をいう俺の背中を、
またおもいっきり叩いてバカ笑いした。

だから、病人なんですけど俺。

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