ショコラノアール~運命の恋~
葉月ちゃんが、
帰っていってから、
お互い何を話していいかわからなくて、
二人とも黙り込んだ。
さっきまで重たくて動かなかった体が嘘みたいに感覚がなくて、
殆ど夢のなかみたい。
思考力もきっと半分。
「しのちゃんは……」
「俺に別れをを言うつもりで来たの?」
「……うん」
「そっか、俺がなんて言おうとそれは変わんないの?
あの人が好きなの?
だよね、カッコイイもんね。」
「違うっ……でも……うん。
陽くんは私のこと全部知ってるから、
だから……」
「そっか……」
「ごめんなさい」
何も言えなくなった。
しのちゃんが自分の全てを告白してくれたとき、
どうしてもっと真摯な態度で受けとってあげなかったんだろう。
過去も全部引っくるめてしのちゃんなのに、
自分の理想として作り上げた彼女と、
リアルな事実に怯んでしまった俺に、
しのちゃんは失望したに違いない。
帰っていってから、
お互い何を話していいかわからなくて、
二人とも黙り込んだ。
さっきまで重たくて動かなかった体が嘘みたいに感覚がなくて、
殆ど夢のなかみたい。
思考力もきっと半分。
「しのちゃんは……」
「俺に別れをを言うつもりで来たの?」
「……うん」
「そっか、俺がなんて言おうとそれは変わんないの?
あの人が好きなの?
だよね、カッコイイもんね。」
「違うっ……でも……うん。
陽くんは私のこと全部知ってるから、
だから……」
「そっか……」
「ごめんなさい」
何も言えなくなった。
しのちゃんが自分の全てを告白してくれたとき、
どうしてもっと真摯な態度で受けとってあげなかったんだろう。
過去も全部引っくるめてしのちゃんなのに、
自分の理想として作り上げた彼女と、
リアルな事実に怯んでしまった俺に、
しのちゃんは失望したに違いない。