ショコラノアール~運命の恋~
許したわけではないが、
「何かあったら、俺を頼れ」
とだけ告げ、
彼女の叔母と名乗る人にも
連絡先を預けて帰って来たのは、
何かの予感があったのかもしれない。
それから間もなく
酒井さんの後を追うように詩月さんは亡くなったと連絡が入った。
元々体の弱い彼女は出産に耐えられるだけの体力はなかったのかもしれない。
彼女の命懸けで産み落とした赤ちゃんは乳児院に預けられるところだったが、
パパは、引き取り連れ帰った。
それが私。
二人の名前を一字ずつ貰った
「詩信」だった。
「何かあったら、俺を頼れ」
とだけ告げ、
彼女の叔母と名乗る人にも
連絡先を預けて帰って来たのは、
何かの予感があったのかもしれない。
それから間もなく
酒井さんの後を追うように詩月さんは亡くなったと連絡が入った。
元々体の弱い彼女は出産に耐えられるだけの体力はなかったのかもしれない。
彼女の命懸けで産み落とした赤ちゃんは乳児院に預けられるところだったが、
パパは、引き取り連れ帰った。
それが私。
二人の名前を一字ずつ貰った
「詩信」だった。