ショコラノアール~運命の恋~
私はクスクス笑いながら、
「私、やっぱママのこと好きだな」
「まあ、私だって嫌いではないけどね」
「しの、私一つだけ謝らなきゃならないの。
私ね、あの人に何度か会ってたの。
もう随分前になるけど。
だけど、私あなたには言わなかった。
ううん、言えなかったの。」
「そうだったの?
でも、とうして?」
「あの人あの通り勝手でしょ?
他の男のとこに行ったくせに、
やっぱり戻りたいとか言うから、
頭に来ちゃって、
けんかしちゃったから、
ここへ戻れない留目刺しちゃったのは私なの。」
「でも、良かったじゃない
今、
幸せなんでしょ?」
お姉ちゃんは、ニヤリ笑うと、
私の頭をクシャッと撫でた。
そして、耳元で大きな爆弾を投下して部屋を出て行った。
「私も母親になるの」
「え?」
エエーっ!