ショコラノアール~運命の恋~
「え?」


「え?」


バス停に人がいたのは分かってたけど、

荷物を下ろしてその人を確認して驚いて思わず声が出た。


「うそ……」



驚いたのはお互い様で、

大きなビックリ目で見つめあった。




「や、やあ……」


「なお君……」


「しのちゃん偶然だね。その元気?」


「うん」


「そうか、元気なんだ。元気かあ。うん元気で……元気で良かった」


「ヤダ、何ども……」


「ごめ……ん何話していいか。その、驚いちゃってさ……」


久しぶりに会った直君は、

ぐっと大人びてて、

一回り大きくなってた気がした。

そんなはずないのに。





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