ショコラノアール~運命の恋~
「携帯」
「え?」
「番号そのまま?」
「あ、うん変えてないよ」
「おれ、結局調子悪くて、
機種変するのも面倒で、新規で、メルアドも全部変えちゃったんだ」
「そ、そうなの?」
「うん。せっかく届けてくれたのにごめんね。
俺もともと登録少なかったしバイトも辞めちゃったし、
替えても支障なんて全然なかったよ。
やっぱ、知らなかったか……」
苦笑しながら笑った。
がくんっ
信号で止まった衝撃で一瞬よろけたなお君。
「座ったら?」
「ああ、うん」
一番後ろの席に行って座ったなお君を見てはっとした。
席はほとんど相手いるのに私の横に立っているなんて勿体ないと思ったからそう声かけたけど、
追い払うように聞こえたのかもしれない。
私はあわてて彼を追ってとなりに座った。
その行動にびっくりしたように私を見つめた。
「違うからね」
「え?」
「邪魔とか話したくないとかで言ったわけじゃないから」
「あ、そうか、うん。ちょっと迷惑だったかなって思った。
元彼って立場忘れてた俺」
やっぱり。
「でも、いいの荷物、置いてきちゃって」
「あ、もうヤダ」
バタバタと取りに戻ったら、
『走行中のお座席の移動はご遠慮ください』
とマイクで運転手さんに叱られてしまった。
「すみません」
そのまま元の席に座って小さくなった。
もぉっ私ってば恥ずかしすぎ。
なお君を振りかえると、
にっと笑い返された。
恥ずかしくて恥ずかしくて、
顔から火が出るってこういう感じって事を身をもって知ってしまった。
「え?」
「番号そのまま?」
「あ、うん変えてないよ」
「おれ、結局調子悪くて、
機種変するのも面倒で、新規で、メルアドも全部変えちゃったんだ」
「そ、そうなの?」
「うん。せっかく届けてくれたのにごめんね。
俺もともと登録少なかったしバイトも辞めちゃったし、
替えても支障なんて全然なかったよ。
やっぱ、知らなかったか……」
苦笑しながら笑った。
がくんっ
信号で止まった衝撃で一瞬よろけたなお君。
「座ったら?」
「ああ、うん」
一番後ろの席に行って座ったなお君を見てはっとした。
席はほとんど相手いるのに私の横に立っているなんて勿体ないと思ったからそう声かけたけど、
追い払うように聞こえたのかもしれない。
私はあわてて彼を追ってとなりに座った。
その行動にびっくりしたように私を見つめた。
「違うからね」
「え?」
「邪魔とか話したくないとかで言ったわけじゃないから」
「あ、そうか、うん。ちょっと迷惑だったかなって思った。
元彼って立場忘れてた俺」
やっぱり。
「でも、いいの荷物、置いてきちゃって」
「あ、もうヤダ」
バタバタと取りに戻ったら、
『走行中のお座席の移動はご遠慮ください』
とマイクで運転手さんに叱られてしまった。
「すみません」
そのまま元の席に座って小さくなった。
もぉっ私ってば恥ずかしすぎ。
なお君を振りかえると、
にっと笑い返された。
恥ずかしくて恥ずかしくて、
顔から火が出るってこういう感じって事を身をもって知ってしまった。