ショコラノアール~運命の恋~
「お先に失礼します。」
早番だった私は、いそいそと、部屋へ戻った。
今日はデートなのだ。
え?誰って?
なお君に決まってるじゃないですか。
あの事件のあと、
お互い遠慮があったけど、
そういう壁みたいなものが無くなった気がする。
着替えを済ませて、
階段を下りると、すでに直くんが待っていた。
「しのちゃん」
「なお君、早かったのね」
「うん。まあ、待ちきれなくて」
「そっか、楡に行くの久しぶりなんだっけ、
私もそうなの。
ゴロちゃんの料理楽しみだね」
「いや、そうじゃなくて……」
今日は義兄ゴロちゃんのお店 楡(にれ)の閉店パーティだ。
お姉ちゃんが妊娠していよいよゴロちゃんも深夜でないお店にシフトすることにしたのだ。
KAOの店長の奥さんが経営するカフェチェーンにする話もあったんだけど、
やっぱり自分独自でカフェやるって事になったみたい。
ゴロちゃんのとこのケーキはうちの店から仕入れてくれることになったし、
それを作るのは私に決まってて、
今からわくわくしている。
早番だった私は、いそいそと、部屋へ戻った。
今日はデートなのだ。
え?誰って?
なお君に決まってるじゃないですか。
あの事件のあと、
お互い遠慮があったけど、
そういう壁みたいなものが無くなった気がする。
着替えを済ませて、
階段を下りると、すでに直くんが待っていた。
「しのちゃん」
「なお君、早かったのね」
「うん。まあ、待ちきれなくて」
「そっか、楡に行くの久しぶりなんだっけ、
私もそうなの。
ゴロちゃんの料理楽しみだね」
「いや、そうじゃなくて……」
今日は義兄ゴロちゃんのお店 楡(にれ)の閉店パーティだ。
お姉ちゃんが妊娠していよいよゴロちゃんも深夜でないお店にシフトすることにしたのだ。
KAOの店長の奥さんが経営するカフェチェーンにする話もあったんだけど、
やっぱり自分独自でカフェやるって事になったみたい。
ゴロちゃんのとこのケーキはうちの店から仕入れてくれることになったし、
それを作るのは私に決まってて、
今からわくわくしている。