ショコラノアール~運命の恋~
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今日はバレンタインデー


何日も前からフル回転で作ったチョコレート菓子が並んでいる。


「しのちゃんショコラノワール2つ入ったよ」


「はい2つですね」


準備しておいたデコレーションを施した大きな白いお皿に

ショコラノワールを盛り付けた。


ホワイトチョコで小さくLOVEを添えて完成。


「できました」


カウンターに載せるとすぐに運ばれて行ったケーキの行方を目で追いながら、

どうかお幸せにとつぶやいた。


ゴロちゃんが居酒屋をカフェに改装して、

カフェ内にケーキ工房を併設された。


わたしはそこでパティシエとして腕をふるっている。


私に内緒でゴロちゃんとお姉ちゃんが作ったのだ。


お店を持つなんてとても考えられなかった私は、

それを断って暫くはそのままKAOに残ったのだけど、

いつまでも店長に甘えているわけにはいかないと、

結局引き受けることにした。










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